ストラとキャスター

今のところ音楽を掘り進む方針

【バンド】『Special time』リリースにあたり使った機材メモ

こんばんは、須藤ストラです。

私、少し前にバンドを結成しました!という記事を書いてから、練習なりなんなりと準備を進めておりまして、この度、2018/04/29に東京流通センターで開催される音系・メディアミックス同人即売会M3に初めてのCDとなります、3曲入りシングルCD『Special time』(\500) を、サークルスペース サ14a「Mint kit sand」にてリリースと相成りました。

そのCDの中から、1曲リードトラックと3曲のクロスフェードをそれぞれアップしたので、皆様是非聴いていただいて、興味があれば会場までお越しくだされば、と思います。

で、このバンドでは、一部ギター演奏を担当しているのですが、この録音に使ったあれやこれやを忘れないようにするためというのと、機材の話が好きな人のため、今回まとめてみました。

Fender Jazzmaster 1963

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いわゆるヴィンテージと呼ばれるエレキギターです。

ウェザーチェックが出てたり、所々の塗装剥がれが流れた時間を感じさせます。1963年製なのですが、ロゴやスラブボードを見るに仕様は1962年のものみたいです。

ジャズマスターというギターは、それまで思い入れのないギターではあったのですが、この個体を弾いてから途端に好きなギターになりました。

今作では、私が弾いたギターは全てこのギターのハーフトーンで録音しています。個人的には、フローティング・トレモロを使って音を揺らした演奏を効果的に使えたのが満足ポイントの1つです。この揺れ方はストラトキャスターのシンクロナイズド・トレモロとは違ったもので、これがちょっと幻想的な雰囲気を出したり、気怠い夏の感じを出すのは、ジャズマスターにしか出来ないものかな、と。

ちなみにこのギターを購入したのは、社会人1年目も終わろうかという頃で、かつ消費税5%が終わる時期とも重なり、「このままでは会社を辞めかねない、労働に理由付けが必要だ」という気持ちがあって、購入したものでもあります。良いものを買ったのは間違いないけど、本当この時期はマジにどうかしてた。

難点は高価なものなので持ち出すのに少し恐れ多いことでして、あっちこっちに持っていけるジャズマスターがもう1本欲しいなー、なんて考えています。

Keeley Electronics BD-2 Mod Phat Tube

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エフェクターなら皆大好きBOSSの、その中でもシングルコイルのエレキギターを持っている人ならほぼ持っているに違いないBD-2 Blues Driverをモディファイしたものです。

今はKeeleyはエフェクターのモディファイをやっていなくて、創業当初にいたスタッフが立ち上げたMammoth Electronicsって所が同じモディファイをやっているみたいです。

初めてやったバイトが大学1年生の時にやったイベントスタッフで、その現場が当時まだ大阪でやっていたCOUNT DOWN JAPANのスタッフをやるというものだったのですが、昼は暇な仕事が振られた結果、ライブをほぼタダ見するという経験をしたものの、イベント終了後はステージのバラシで朝まで働いた結果、深夜給+年末年始の手当で割高になった給料を全部叩いて買ったものです。エピソードが長い。

シングルコイルのギターに使うと最高なのは基本的に変わらないのですが、言われていた「ローがごっそり落ちる」という弱点を補うためのローファットスイッチというのが付いています。

ずっと使っているものになるので、少し音を歪ませた音色を出す場合はまずこれがなければ始まらないものになっています。

ちなみにこのBlues Driverというエフェクター、音色がどうとかよりまず色を決めて名前を決めたって噂、本当なのでしょうか。

Soul Power Instruments Spanking Purplins

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コード弾きでシューゲイザー的な歪ませた音を出したい時によく使うエフェクターです。

これは大学在学中に所属していた軽音サークルにいたのですが、その部活でやたらとエフェクターを持っている先輩がいて、その人から譲ってもらったものです。

Electro HarmonixのBIG MUFFには、時期によって出音が異なり、その見た目によって、様々な通称があるのですが、その中でも特に名機と名高い、通称ラムズヘッドと呼ばれたものをベースに、ミドルカット・ブーストが出来るツマミを足したのが、このエフェクターになります。

Soul Power Instrumentsは確か、個人や小規模でやってるハンドメイドのエフェクタービルダーって今ほどいなかった時期に、凛として時雨のTKが機材使ってるって話題になったブランドだったと記憶しています。当時、TK好きだった人はやたら機材を本気で同じものに揃えるって風潮あったように思うのですが、あれは一体なんだったのでしょうか。

見た目は現行のものと異なり、SPI初期によくあったセクシーなお姉さんが描かれているもので、お店に置くには刺激の強いパッケージだったのか、現在は見た目が多少おとなくなってます。そもそもBIG MUFFっていうのも下ネタらしいですが。

Fender Super Sonic 22 Head

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(写真下部)

Fenderは、ギターだけではなくアンプでもTwin ReverbやBassmanという名機を輩出したことで有名なアンプメーカーでもあります。その中でも割と近年発表されたのがこのアンプになります。

初めて弾く機会があったのは、院進してからのしばらくたったM1の時、ボーカロイド曲を投稿し始めてから、初めてサークルでのイベント参加を終えた次の日、「東京の楽器屋と言えば御茶ノ水」というイメージで冷やかしに行った所で試奏のアンプとして使われていたのが、このSuper Sonicでした。ちなみに、この時に中古ではありますが、Fender Custom Shopのストラトキャスターを買っています。冷やかしでは済まされませんでした。

このアンプはいわゆるクリーンチャンネルの「ヴィンテージ」と、歪ませた音が出せる「バーン」という2chのアンプなのですが、歪みは大体エフェクターで作るし、そもそもバーンの音が自分の好みと合わない、というのがあって、使っているのはヴィンテージチャンネルのみです。

ですが、このヴィンテージチャンネルは流石Fender、きらびやかなクリーンサウンドは、エフェクターで歪ませてもその感じを失わず、とにかく気持ちの良い音を出してくれます。

あと製品としては、ブロンドと呼ばれるカラーらしいのですが、このレトロな色合いも滅茶苦茶好きです。機材は見た目に限ります。

Two Notes Torpedo Live

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(写真中央部)

普通のアンプはキャビネットと呼ばれるスピーカーに繋いで、録音する際はその前にマイクを置いて、とするのですが、日本の住宅事情ではそんなことそうそうできるものではありません。

そんな時にあると便利なのが、「キャビネットシミュレーター」という機材で、このTorpedo Liveは長らく定番と呼ばれている機材になります。

有名なキャビネットを再現した設定を複数持っており、そのキャビネットで出したような音をラインで出力することが出来、これをオーディオインターフェースで拾うことで、大きな音を出すことなく、家でアンプの音が録れる!という寸法です。

これは毎年恒例、中古機材が破格の値段で販売される池辺楽器の初売りで、勢いで買ってしまったものです。が、定番と呼ばれるだけあって、その出音は流石の一言に尽きます。

まとめ

ギター演奏とは別に機材の収集も趣味でして、購入した機材は半分くらい何かしらの思い入れやエピソードがあって買ったものなので、こういった記事にすると、その辺をスラスラと思い出せて楽しいですね。

自分でこの時はどうしたっけ、みたいなことは忘れがちなので、備忘録としても良いかもしれませんね。

改めてになりますが、そんなこだわりも散りばめられたシングルCD『Special time』は、2018/04/29に東京流通センターで開催されるM3にて、3曲入りシングルCD『Special time』(\500) を、サークルスペース サ14a「Mint kit sand」にてリリースします!

是非是非お手にとってやってくださいね。

ではでは。