【音楽】アイドルネッサンス解散について整理を付けるしかない
アイドルネッサンスが2018年2月24日、横浜BayHallでのライブをもって解散します。
こんばんは、ストラです。
およそ1年半前、その時はTIFでのライブとツアーのワンマンファイナルで見たのみという状態から、私が敬愛するロックバンド、オワリカラとの共演が発表されて、その勢いでこのブログを立ち上げたのが、本当に最近のようです。
2週間後には、上のライブが終わって、もうアイドルネッサンスというアイドルグループは存在しないのですが、何か未だに現実感がありませんね。
解散について
詳細は、グループのプロデューサー照井さんからの発表ですが、「ブレイクスルーができなかった≒エンタメ的な影響を世間一般に与えることができませんでした」と解釈しています。
僕は割と長い間、ロックバンドを追いかけているのですが、彼らの場合は「勝手にやっていたことが、少しずつ必要とする人が増えてくる」というのが成功のラインになっていて、たとえ売れなくても、せいぜいその人達の人生がどうこう変わるくらいのもの、と考えています。少し非情な考えではありますが。
一方、アイドルグループって、「必要とする人を増やす部分」は当然変わらないのですが、始まるきっかけが「エンターテイメントを提供することで、収益を得る」というものであるため、バンドと比べて、活動のきっかけが自己中心的ではないし、周りの人達なしには活動が続けられないものなのかな、と考えていました。
また、その規模も大切で、例えばAKBとかハロプロのデカい金を使ってデカいことをやるグループと、一方初期投資から少しずつ収益を上げていくベンチャーみたいなグループがあって、その上でアイドルネッサンスは、Sony Music Artistsというデカい会社の初めてやるアイドルグループで、言ってみれば大企業の社内ベンチャーみたいなグループのように思えます。
その例えで言うなら、偉い人からのプロジェクト継続が承認されなかったのだろう、という推測です。
パイの増やし方について
アイドルグループは今本当にたくさんいて、かつファンも色んなグループが好き、色んなアイドルが好き、という状態で、大事なのは「アイドルファンじゃない人たちをどうやって引き込むか」に尽きると思っています。
アイドルネッサンスは、1950年代~2010年代までの名曲カバーを歌とダンスで表現する「名曲ルネッサンス」という活動を主軸にしていましたが、要は「カバーしたアーティストのファンを引き込もう」というのが、アイドルネッサンスの戦略だったように思えます。
レパートリーがカバー曲だけ、というのは、結構危ない橋でありながら、それを「愚直なまでに真摯な歌とダンス、原曲の良さを尊重しながら現代的なアレンジ」で渡りきったことで、その目論見はある程度成功していました(Base Ball Bear feat.Rhymester「The Cut」のMVは割と荒れてましたが)。
ただ、解散という結果になってしまった、ということは、その戦略が(少なくともSMAの判断では)有効ではなかった、ということなのでしょう。
この戦略の結果、例えば、島谷ひとみの「亜麻色の髪の乙女」カバー並の社会現象まで起こすことが出来たら、結果は変わっていたように思えます。
心の整理について
ファンクラブは活動終了を既に予告されていますし、日々アップされるメンバーのブログ、公式Twitterの通知では、ラストライブの2/24に向けてのあれこれが進んでいることを否が応でも分からされてしまう状況で、この状態で「嫌だ嫌だ」と言っても、仕方ないのかもしれません。
というか、これまで書いたあれこれも整理のためで書いた文章でもあります。
実際、アイドルネッサンスの解散については、悲しいというのもありますし、非常に勿体無いという気持ちもあるんですよね。
アイドルに触れるきっかけになったグループで、歌とダンスでこれだけ楽しい気分になるものなのかと分かったグループで、好きだった音楽がもっと好きになるきっかけをくれたグループで、きっとこれからもっとそんな人が増えるだろう、と信じて疑わなかったので。
少なくとも、2/24に有終の美を飾れるよう、少なくとも体の準備は整えようと思います。
と思ったら
テレビの効果でそこそこ話題になっているみたいで、「もう1ヶ月早ければ…」と想わざるを得ない気持ちを許して欲しいです。
作詞作曲は彼女たちと関わりの深いBase Ball Bear 小出祐介、本当に振り返ると一瞬のきらめきを切り取った名曲だと思います。
皆聴いてね。
ではでは。