ストラとキャスター

今のところ音楽を掘り進む方針

【音楽】ロキノン、ボカロから曲が良いアイドルにたどり着いた話(ポストロック・エレクトロニカ編)

今年の9月は既に秋の雰囲気があって良い感じですね。

こんばんは、ストラです。

今回はオススメのアイドルグループ、その中でも「ポストロックやエレクトロニカ調」な楽曲がメインのグループを紹介します。

 アイドルグループにハマるまで

もう1ヶ月前の話になるのですが、Tokyo Idol Festivalなる全国のアイドルがお台場に集うフェスに行ってきまして、3日間通しで思う存分パフォーマンスを堪能してきました。

去年は最終日の1日だけ参加していて、その時は「アイドルね、ふーん」くらいの気持ちだったのが、いまや現場(アイドルがライブをする場所をこう呼ぶらしい)に度々行ったり、MVを漁るようになり、「1年経つとこうも変わるのか」と実感しています。

タイトルにある通りなのですが、元々ロキノン系から、バンドサウンド主体のボカロ曲にハマり、今は定番のアイドル的な曲ではなく、元々自分の好きだったジャンルに近い楽曲をやるグループを中心に追っています。

  • ロックバンドが好き → バンドサウンド主体の楽曲をやるグループがいる
  • ボーカロイド曲を通過して、この曲誰が作ったんだろうと調べるようになった → 楽曲の作詞曲やプロデュースにバンドやボカロ出身の人がいる
  • 女性ボーカルはあまり聴いてきていなかった → 聴き慣れてないから新鮮

こういった流れでアイドルにハマった人も多いと思うんですよね。

少し前はTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTBLANKEY JET CITYに熱狂していたおじさん達がももいろクローバーZにハマる、という現象が多発する、というのもあったらしいですし。

 

では紹介していきます。

オススメのグループ(ポストロック・エレクトロニカ編)

sora tob sakana

タイトルを見てこの記事を見た方なら、一度は「広告の街」という曲のインスト演奏を聴いたことがあるかと思います。

何回見ても何やってるかよく分からない…。

楽曲のプロデュースをハイスイノナサやSiraphの照井順政が手がけていることから、曲もポストロックやエレクトロニカが主体で、そこにノスタルジーを想起させる歌詞とボーカルが乗る、というのがsora tob sakana(そらとぶさかな、通称オサカナ)の特徴です。

オケは滅茶苦茶良いのは当然なんですが、前述の通り、歌詞とメロディが乗った時のノスタルジーこそがオサカナの魅力だと思うので、是非それを聴いて欲しい。

とある夜、少年少女が自転車に乗って冒険に出かける」、これだけでロマンティックだと思います。

今年(2017年)4月のワンマンライブでは全編バンドセットで行われたのですが、鉄壁の演奏陣との組み合わせ。実質ハイスイノナサ。 

Maison book girl

大森靖子のバックバンドや、ピエール中野が主催するカオティック・スピードキングでギターを担当するサクライケンタが全面プロデュースを行うグループがMaison book girl(メゾンブックガール、通称ブクガ)です。

拍の頭が分からなくなりますね。

「女の子が歌って踊る」 ってのがアイドルの定義だと思うのですが、ブクガはそこを押さえた上で「楽曲、パフォーマンス、ビジュアルイメージでどれだけアイドルから逸脱できるか」がテーマになっている、と思っています。CDジャケットに本人たちがどこにも写ってないし。

楽曲は、サクライケンタが影響を公言しているミニマル・ミュージックの大家、スティーブ・ライヒのようなトラックに、新世紀エヴァンゲリオンから始まるキミとボクを中心にしたセカイ系の歌詞で、意味を考えるというよりは聴いたそのままを感じる方が私は良い感じです。

そういう所もアイドル的なものを外しているのが良いな、と思います。アイドル的なものを外す、ってことはアイドルにしかできないことですから。

今年(2017年)5月のワンマンライブが全編見れます。前半はメジャー1stフルアルバムの曲順通りでやっているのですが、アルバムのちょうど真ん中にある10分間のインストでマイクを置いてダンスだけになる場所は魅入っていました。そういう所も以下同文。

ちなみにたまにあるブクガ評で「また同じような曲か」というのはありますが、言いたいことは分からなくもないんだけど、「塩ラーメンがめちゃくちゃ美味しいお店でわざわざ豚骨ラーメン食べるのか」っていうことだと思います。

amiinA

手を上げながら飛び跳ねるの滅茶苦茶楽しそう。

amiinA(あみーな)は、ライブで初めて見て知ったのですが、「Canvas」の映像にある自然に出てきたこの一体感に度肝を抜かれました。あのシンガロングは絶対やりたい。

プロデューサーは齊藤州一、楽曲は櫻井幸太藤本藍を加えてnanolineというグループで制作しています。

楽曲はポストロックをベースにしながら、バグパイプやストリングスも使うことで、オルタナでよくある静かな所から一転激しくなる部分の切り替えがあり、歌詞は宇宙や地球、大自然をテーマに空想が拡がるようなもので、よりドラマティックに。

歌とダンスが共に力強く、そこが会場全体を包む一体感を生み出すもとになっているのかな、と。盛り上がり方もロックバンドのライブで見るようなそれですし。

実際に、主催の企画イベントでは、the band apartGOING UNDER GROUNDといったアラサーなら確実に通っているロックバンドとも共演していて、ロックバンドと通じる所は多いです。

ちなみに

各グループのプロデューサーへのインタビュー記事がどれも読み応えあるので、読むとより一層理解が深まると思います。当たり前と言えばそうなんだけど、どなたもグループや楽曲の方向性はとても明確に考えてる。

 

続くかもしれない

今回はポストロック・エレクトロニカでまとめて紹介したのですが、ロックバンドの盛り上がりを持つグループだったり、上質なポップスをやるグループだったり、とまだまだありまして、そういうグループも紹介できたらなー、と思っています。

ではでは。